◆   解   説   ◆
アカデミー賞はなぜオスカーと言うの?
世界で最も権威ある映画賞といわれているのがアカデミー賞です。
これは1927年に「映画芸術科学アカデミー」と言う団体が設けたもので、前年中にロサンゼルス市内の劇場で一週間以上有料公開され
た作品の中から各部門の最優秀作品一本を選びます。
しばしば不正投票がささやかれますが、「映画芸術科学アカデミー」の会員数はなんと5,000人!この数の人々を買収するのはほぼ不可
能ですから、おそらくそれは受賞できなかった人のひがみでしょう。ところで、受賞者に与えられる像は通称「オスカー」と呼ばれていま
す。これが転じて、アカデミー賞自体もオスカーと呼ばれることが少なくありません。
では、なぜその像がオスカーと呼ばれるようになったのでしょう。
オスカー像は高さ34センチ、重さ約3800グラム。錫(すず)と銅の合金で出来ており、金メッキが施されています。なお、第二次世界大戦中
は、金属を節約するため、石膏で作られていました。この像をデザインしたのは、MGM社の監督セドリック・ギボンズ。しかし、彼が自分で
デザインしたオスカーを手にする事はありませんでした。
さて、オスカーの名前の由来ですが、1931年、アカデミー事務局に勤めるマーガレット・ヘリックという女性が、その像を見て「私のオスカ
ーおじさんにそっくり」と言ったのでそう呼ばれるようになったといわれています。そして、1934年、あのウォルト・ディズニーが「オスカーを
手に出来てうれしい」とスピーチしたことによってオスカーの名が広まりました。
基本的にオスカー像の売買は禁止ですが、ビビアン・リーが「風と共に去りぬ」で取った主演女優賞のオスカー像はオークションに出品さ
れ、51万ドルと言う高値で落札されました。